月刊学舎新聞2021 6月号

①楽しかったところ

今回は機械加工で初めての箱ものでした。使ったフラッシュ合板※1は、表面の化粧板が0.2mmしか厚さがないので難しかったですが、同時に面白かったです。抽斗(ひきだし)などの縁を四方に囲っている無垢板と表面の化粧板をツラに合わせるのが難しく、削りすぎて『あんこ※2』になってしまいました…。あんこになると塗装ものりません。先生に見せたら「あんこは裸になるのと同じくらい恥ずかしい。」と言われてしまいました(笑)。
※1.芯材と呼ばれる木材の表面に、薄い板を接着剤で張り付けた板
※2.化粧板の下にある芯材が見えてしまう状態

②難しかったところ

これはダボを使って組み上げているのですが、ダボ穴をピッタリの位置に空けるのが難しかったです。結果的に今回はできていません。この0.5mmのずれはすごくデカいんですよ…。0.2mmまでは誤差に含まれるんですけど、それを超えてしまうともうミスだっていうことなんです。だから、この段差はミスなんです…。本当はツラにしたかった…。
スライドレールも初めてつけましたが、左右上下を合わせるのが難しかったですね。調節をしつつ、取り付けていきました。

③デザインのポイント

僕はウォルナットの板目で製作しました。板目だとわりと主張の強い木目になるから、板を切る段階で、どことどこを繋げたいか決めながら作業していきました。柾目だと表情の違いがそんなに分からないけど、板目だと違和感が出てしまうことがあるんで。

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