グランドオープン記念企画展
3 materials 鉄 硝子 木―ともにあることのかたち

グランドオープンを記念して、三谷龍二監修による企画展『3 materials 鉄 硝子 木―ともにあることのかたち』を開催します。木の三谷龍二、鉄の金森正起、硝子の小澄正雄。文字通り異なる素材を扱う三人の作家が、共同作業によっていくつかのプロダクトをつくるというユニークな展覧会です。またこれにあわせて三谷龍二がデザインした大人と子供のためのHIDAの新作家具も発表します。年齢もジャンルも異なる三人 の作家が互いの仕事に対する深い信頼のもとに、集い語らい形にしていったひとつの作品は、ものづくりの未来への静かな提言といえるかもしれません。

会期 2025年10月4日(土)〜11月16日(日)水曜・第3木曜休館
開園時間 10:00〜18:00
入場料 無料
会場 遊朴館 HIDA GALLERY 2F ギャラリー(岐阜県高山市上一之町 26)
主催 飛騨産業株式会社
監修 三谷 龍二
空間デザイン 中村 好文・小泉 誠
展示什器デザイン 陳 瑞憲
  • 三谷龍二 Ryuji Mitani

    1952年福井生まれ。81年に長野県松本市にPERSONASTUDIOを開設。創作の始まりはシナノキでつくった小さなブローチだった。やがて匙や器など日常で使うものを作品として製作、それまでの木工にはなかった生活工芸という分野を切り拓く。1985年から「クラフトフェアまつもと」の運営に参加、松本をクラフトの街にした立役者でもある。2011年市内の六九通りの古いタバコ屋を改装して「10cm」開店、2012年から「六九クラフトストリート」(2022年~六九工藝祭)に参加。同祭で作家のキュレーションによる企画展を開催している。2025年家具シリーズ「3r-h furniture」をデザイン、飛騨産業から発売。

  • 金森 正起 Masaki Kanamori

    1975年名古屋市生まれ。子どものころから父の工場を継がなければと思い込み、工業大学へ進学。卒業後、工作機械の大手企業に就職するも向かず、手でものがつくりたくなり2 年で退職。2000年頃から鍛冶屋巡りを始める。鉄の造形家松岡信夫に師事。その後あてもなく、林業にたずさわりつつ憧れていた田舎での暮らしを経て、2006年から現在の場所で生活道具などをつくり始める。小さな美術館「小小」主宰。現在、工芸や美術、日本文化のあらたな交流の場の開設を目指して瀬戸市の古民家を改修中。

  • 小澄 正雄 Masao Kozumi

    1979年熊本県生まれ。富山ガラス造形研究所を卒業後、東京のガラス工房で5年、富山の第三セクターのガラス工房で 10年勤務。当初、富山界隈で広い作業場を探していたが、たまたまネットで見つけたのが現在の場所だったという理由で、2015年岐阜県に移住。つくるものは、器や花器など使えるものが多いが、基本的に使いやすさは目指していない。「薄いものは1mmくらいですから。使おうと思えば使えますけどね」という。

トークセッション

遊朴館のグランドオープンにあわせ以下のトークセッションを開催します。

第1部 13:00〜13:50『3 materials』
木 鉄 硝子、という異なる素材を扱う工芸作家が、共同作業によるものづくりに取り組んだ「3 materials」展。参加した三人の作家によるクロストー クです。
登壇者:三谷 龍二(木工作家)金森 正起(金工作家)小澄 正雄(硝子作家)

第2部 14:00〜14:50『遊朴館 HIDA GALLERY という場』
グランドオープンを迎えた新生遊朴館。この場を通じて目指すものやその可能性について、改修に携わった建築家・デザイナーとともに語り合 います。
登壇者:中村 好文(建築家)小泉 誠(家具デザイナー)岡田 贊三(飛騨産業株式会社 代表取締役会長)

ファシリテーター:岡田 明子(飛騨産業株式会社 代表取締役社長)

日時 2025年10月4日(土)
会場 飛騨高山まちの博物館(岐阜県高山市上一之町 75)
定員 100名(参加無料・要予約)