かっこうの森通信 vol.2

岐阜県高山市の国府町にある障がい者支援施設 吉城山ゆり園。高山駅から車で30分ほど離れた自然豊かな場所にあります。
2020年、飛騨産業株式会社は創業100周年を記念し吉城山ゆり園の運営母体である社会福祉法人 飛騨慈光会に寄付をはじめとした支援を行う方針を決定しました。その第一弾として2022年に同法人の施設である児童養護施設 夕陽ヶ丘に家庭的な木製のダイニングやリビングを寄贈しました。そして2023年には、吉城山ゆり園の敷地内にある小さな建物を「地域交流棟 かっこうの森」としてオープンするためのお手伝いをしました。利用者の方や職員の方の休憩スペースとしてだけでなく、休日には福祉に関する勉強会や交流会が行われ、障害の有無に関係なく誰もがくつろぐことができる建物として活用されています。
この連載では「かっこうの森」での活動を中心に、飛騨産業の福祉への取り組みを継続的に紹介していきます。第2回目となる今回は、かっこうの森の開設1周年を記念し行ったワークショップをご紹介します。

Vol.2 1周年記念ワークショップ「木々に触れよう」

毎年地域の人で賑わう吉城山ゆり園の花苗市。2024年の5月25日(土)と26日(日)の2日間、かっこうの森の開設1周年を記念しワークショップを開催しました。参加された方には、飛騨産業が椅子を製作するときに出る様々な形の端材(はざい)をつかって、オリジナルの箱づくりとオブジェづくりに挑戦していただきました。

箱づくりに挑戦された方は端材の選び方からそれぞれのこだわりが光り、どの作品も二つとない仕上がりになりました。

オブジェづくりは、複雑な形の材料同士を貼り合わせ、車や動物だけでなく、ダイナミックな抽象作品まで生まれました。ある吉城山ゆり園の利用者さんは会期中何度も参加され、ご自身の納得できる形まで作り上げていらっしゃいました。

イベントには吉城山ゆり園の利用者様や地域の方を中心に2日間で50名近くの方に参加していただきました。椅子には使用できない小さな木材からたくさん素敵な作品が生まれました。また工作に励む利用者さんの姿や、お子さんと保護者の方々の楽しそうな表情を伺うことができ、大変充実した時間となりました。ご参加いただいた皆様ありがとうございました。

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