きつつきの森・荘川プロジェクト
木材は、鉱物資源や化石燃料と違い、太陽エネルギーによって再生が可能な循環型の資源です。持続可能な循環型社会を実現するために、継続的に木材資源を育んでくれる森林をつくっていかなければなりません。
山林に求められる機能は、水源かん養(降水を貯留し、河川へ流れ込む水の量を平準化)、治山治水(山地災害を防止し、土砂の流出を制御)、生物多様性の保全、景観、レクレーション等に加えて、近年はCO2の吸収源機能(カーボンオフセット)の重要性も認識されています。私たちは、このような多くの機能を果たしながら、木材の供給源としても良好に機能する山づくりを目指し、岐阜県、高山市、飛騨産業による協定「きつつきの森・荘川」プロジェクトを発足しました。近隣の山林知識の豊富な方への聞き取りや、岐阜県森林アカデミーの学識経験者の指導による現地調査をもとに、当該地域の気候風土、地形条件、従来の植生等を重視し、実態にあった方式で森林づくりを行っています。