事業/取り組み

人を想う

飛騨の家具・国産家具

飛騨産業は地域団体商標である「飛騨の家具®」の基準を満たした企業として認定されています。また、(一社)日本家具産業振興会より「安心・安全・環境」という点に配慮した国産家具を生産するメーカーとして「安心・安全な国産家具」を表示する認定を受けています。

「飛騨の家具®」とは

共同組合飛騨木工連合会では、伝統文化の精神性を大切にした上質な家具づくりを通して「飛騨の家具」のブランド化に取り組んでいます。その一環として、長年慣れ親しんできた「飛騨の家具」という名称を保護するため、地域団体商標を取得しました。「飛騨の家具」と「飛騨・高山の家具」という、二つの地域団体商標を平成20年(2008年)1月に登録。平成21年(2009年)5月には台湾、平成22年(2010年)2月には中国と、海外の二カ国でも登録を終えています。これにより、協同組合飛騨木工連合会の組合員企業が、飛騨地域で製造した家具でなければ「飛騨の家具」「飛騨・高山の家具」、更には類語(飛騨家具、高山家具、飛騨地域の家具、飛騨の民芸家具、奥飛騨の家具など地域名と家具が一体になったもの)を表示・使用できなくなりました。ロゴマークの商標登録は平成21年(2009年)11月に登録済。この商標は協同組合飛騨木工連合会の組合員であっても、定めた認証基準を全てクリアした認定企業でなければ使用できません。

「飛騨の家具®」とは

飛騨木工連合会では飛騨の素晴らしいものづくりの伝統を背景に、新しい匠の姿を求めつづけてきました。そして平成10年8月1日、飛騨の家具のランドマークとして「飛騨デザイン憲章」を制定・宣言し、新たな一歩を踏み出しました。共通のビジョンを掲げ「日本の美、飛騨デザイン」の確立を目指し、飛騨から世界へ発信し続けています。

  • 第1条 自然との共生
    森に生かされ、森を活かす

    家具づくりは自然が育んだ木を材料としています。無駄な廃棄木材をつくらないために、効率的な木材加工を行い、端材や間伐材、国産材を活用した製品を開発し環境意識の伴った製品づくりに取り組んでいます。また、「企業の森づくり」など環境負荷の軽減につながる活動を行い、持続可能な家具づくりを促進しています。

  • 第1条
  • 第2条 人がつくる
    人がつくり、人をつくり、人とある

    製品をつくる際、工場は一定のレベルまでは機械化されていますが、やはり熟練の職人による手仕事がかかせません。手仕事の中には大工職人の仕口や継手などの接合技術も取り入れられ、伝統的な手法を現代に残しています。また、製品には10年間の保証がつき、木部の加工から塗装仕上げまで飛騨でつくられていなければ「飛騨の家具」と称しないこととしました。

  • 第2条
  • 第3条 心の豊かさ
    こころ豊かに暮らす

    「飛騨の家具」はPL法などの安全性・品質に関わる法律を守るとともに、環境や健康に配慮した素材・原材料を積極的に活用し、長い期間使用できる丈夫さと世代を超えて愛着を深めていただける家具となっています。また公的機関による耐久試験を義務づけるなど、安全で安心できる消費者生活の実現を目指しています。

  • 第3条
  • 第4条 伝統を生かす
    匠の遺伝子

    「飛騨の家具」は未来への伝統を育んでいます。今日まで永々と継承されてきたことを、同じように守るのではなく、その伝統の中から新たなものを見出す姿勢を持っています。その姿勢は各社それぞれで、「新素材の開発に取り組む企業」、「コラボレーションし新しい生活空間を提案する企業」など様々です。

  • 第4条
  • 第5条 永続性
    人と共に、時を重ねる家具

    ヨーロッパでは何百年も前から家に伝わった家具を、今でもインテリアの一つとして大切に使っている家庭が多くあります。「飛騨の家具」もそんな家宝となれるような家具を目指しています。そのためには、丈夫で長持ちすること、愛着の持てる好みのデザインでなければなりません。私たちは「もう一人の家族」として愛される家具づくりにこだわり続けています。

  • 第5条

国産家具表示事業者とは

日本家具産業振興会では、「安全、安心、環境」という点に配慮した国産家具を生産するメーカーを、制定した国産家具マークが表示できる事業者として認定しています。飛騨産業は、日本国内で生産していることをはじめ、強度試験の実施、F☆☆☆☆を使用することでのシックハウス対策をしていること、末永くご愛用いただくために修理体制を整えていること、そして原材料となる木は違法伐採ではない「合法木材」を使っていることなどから「国産家具表示事業者」として認定されています。

国産家具表示事業者とは