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奥飛騨 栃尾工場

温泉熱を利用した木材乾燥

2023年岐阜県奥飛騨温泉郷において地域資源である温泉熱を利用した木材乾燥室を備えた「奥飛騨 栃尾工場」を開設しました。この設備を導入することで、化石燃料を大幅に削減するだけでなく、独自の技術で国産広葉樹の乾燥時間を大幅に短縮することが可能になります。今後も岐阜県産材を中心とした国産材の活用を積極的に進めます。

栃尾工場
乾燥設備の特徴と効果

①乾燥期間の大幅短縮
導入設備で乾燥させるのは、周辺地域の資源でもある国内産の広葉樹材です。温泉熱を熱源とする乾燥室を15室作り、個別の温度設定をしながら4~6週間乾燥させます。広葉樹材の乾燥は、割れ、狂いの発生を抑えるために、天然乾燥を10か月程度実施したあとに人工乾燥を行うのが一般的です。今回当社が開発した乾燥方法は、乾燥にかかる期間を大幅に短縮することに加え、木材の含水率を高度な水準である8%程度まで下げることができます。乾燥に当たっては外気の影響はもちろん、材種やその含水率によって乾燥時間は変わります。温度安定化対策として、温泉の温度を電熱器にて調整します。

②設備導入後の木材生産量
設備導入初年度(2023年10月1日~2024年9月30日)は年間600m³。3年後の(2026年10月1日~ 2027年9月30日)には年間1,000m³の製材品の乾燥を計画しています。

③中学校の跡地の利用と温泉熱の活用
建設地は中学校の跡地です。建物は一般住宅レベルの基礎の木造建設のため建設時の環境への影響は極めて限定的です。温泉熱の利用に際しては、自然温泉の湯から熱交換して熱源を得るのみで湯には何も加えず川へ放流するため、水質汚染等の懸念はありません。
また、近隣住民への説明会を開催し理解を得ています。

④地域雇用
国産材の製材と乾燥設備運営のため上宝・栃尾地区より3名を新規雇用いたしました。

  • 建物概要
    名称:奥飛騨 栃尾工場
    所在地:岐阜県高山市奥飛騨温泉郷栃尾 439-18-1 及び 458-2-1
    敷地面積:1360m²
    建屋詳細:乾燥装置 木造 90m²×3棟 270m²
    ストックヤード 鉄骨造 120m²
    着工:2023年4月
    竣工:2023年10月
    生産能力:1000m³(製材品)/年
    本体設計:有限会社斐太プランニング
    本体施工:丸仲建設株式会社
    乾燥設備設計施工:株式会社メカトロニクス

  • 奥飛騨 栃尾工場 設備図面

    奥飛騨 栃尾工場 設備図面